一昨日、10月11日は本稽古8日目でした。
”市民と紡ぐ物語”がまさに立ち上げられきました。
前日同様より細かく、より色濃く、お芝居が練られていきます。
本日は稽古の前に「明かりづくり」が行われ、シーンの明かりを様々な描写で創っていきました。明かりはお芝居の場所や雰囲気を視覚的に支えるとても重要な要素です。
参加者の西川さんは、これまで照明についての基礎的なことを勉強してきました。
今日からいよいよ、実践でのオペレートです。
本日のウォーミングアップは久々に一言自己紹介から始まりました。
もうここまでずっと一緒にやってきた参加者たちですが、まだまだ意外な「一言」を聞いて盛り上がっています。
そしてすぐにシーンの返し稽古が始まりました。
色々な擦り合わせをしてきましたが、やればやるだけ、どんどん物語が深くなっていくような印象です。
初めのころは、8人でたった一人の青年、大隅天馬(おおすみてんま)を演じることに戸惑いや疑問もあったかもしれません。
しかし8人の中の、それぞれにしかない大隅天馬が輝き始めました。
全く違う参加者が集まったからこそ見えてきた景色があります。
もちろん、スタッフ参加者の個性も創作の場で光っています。
休まずずっと稽古を見て、何度も合わせて調整を繰り返している音響班。
明かりでより鮮やかに物語を作り上げていく照明班。
スタッフ参加者は皆、
「舞台の技術スタッフの重要さが分かった!」と、いままで見えなかった演劇の裏側の創作に懸命に取り組んでくれています。
稽古は2日間お休みですが、また10月14日から再開です。
しっかり身体を休めて、佳境に入っていく稽古を乗り越えていきましょう!
参加者インタビュー☆☆…☆
本日ご紹介するのは、出演者の松尾玲香(まつおれいか)さん!
舞台上を動き回り、その発想力で周囲を巻き込んでいく魅力的な役者さんです!
少し遠い場所からキラリ☆ふじみの稽古に通ってくださっている松尾さん。
エネルギーに溢れた松尾さんに質問してみました!
Qどうしてこの『セブンスター』に応募したのですか?
松尾さん「私は昨年の3月にお芝居をやりたい!と思って、長崎から上京してきたのですが、どうお芝居をやっていこうかと迷っていたらコロナが流行ってしまって。この1年半はお芝居ができませんでした。しかしそんな中、前に所属していた劇団の公演に作・演出で関わってくださってた田上さんに今回の『セブンスター』を勧めていただいて、すぐに応募しようと決めました」
大学2年生の頃に初舞台を踏んだという松尾さん。
キラリふじみ芸術監督で、今回セブンスターの監修も務める田上豊さんとの縁で参加してくださいました。
Q『セブンスター』に取り組んでいて”難しい”と感じることと“面白い”と感じることは?
松尾さん「皆さんも言っていると思うんですけど、やっぱり1人の人を8人でやるのは難しいなと感じます。普通は自分の役があって、その役の台詞は自分だけのものだけど、今回は他の人の台詞が自分のものであって自分のものでない…。前の人からバトンタッチする瞬間が、むずかしいけど面白いなと思うところでもあります。やっぱり、多面性というか、その人の色々な面が見えるのがいいなって」
キラリ☆ふじみに訪れるのはオーディションの時が初めてだった、と松尾さん。
「名前が素敵ですよね!」と言ってくださいました。
さらにキラリの印象を聞いてみると…
松尾さん「キラキラしてるところだなって思いました。風景も、建物も、みんなが何回も来たくなるようなところだなと思います」
と、うれしいお言葉!ありがとうございます!!
Q作・演出 大池容子さんについての印象は?
松尾さん「そうですね…あの、これは私の勝手な気持ちかもしれないんですけど!稽古のたびに心の距離が縮まっているような気がしていて。本当に毎日稽古が楽しいです。1年半ぶりの舞台がこの作品でよかったです」
Q意気込みをお願いします!
松尾さん「今後、役者として生きていきたいなと考えていて、ここには私のことをしらない人がほとんどなので、どんどん繋がっていけたら。今回携わってる人だけじゃなくて、見に来てくれる人とも繋がっていけたらいいなと思います」
今回の『セブンスター』を通して、「繋がり」を意識してくださっている松尾さん。
稽古場では常にムードメーカーのような明るさで、人と人とも繋げていってくれています。
作品のなかでもすごく印象的な位置づけになっている松尾さんの、透明感と楽しさが光る演技にも大注目です。
どうぞ劇場まで繋がりに来てください!
キラリふじみ 事業担当 安藤あゆみ