2021年10月25日月曜日

『セブンスター』参加の感想★彡 出演者偏

 続いては、今回出演者として参加してくださった8人にも感想をいただきました!




☆赤松真治さん


演劇に携わるのは久々だったのですが、こんなにも充実した2週間になるとは思いませんでした。演じる楽しさももちろんですが、演劇を通して誰かと繫がる面白さも強く感じる事ができました。

キャストさんともスタッフさんとももっと話していたいし笑っていたいし、もっと多くの時間を過ごしたいと毎日のように思えました。

同じメンバーでも、他の劇場での企画であればここまで素敵な時間にはならなかったと思います。

また別の形でキラリふじみに戻って来れたらと思っています。ありがとうございました。


★荒引麻巳子さん


始まる直前に胸がバクバクしていたのが、舞台に出た瞬間に役が憑依してきた5年前。今回はゲネプロでは緊張がなく、ただただ楽しいという気持ちから始まり、11時の回では舞台上で意外と緊張していると気づき、そんな変化も面白かったのですが、役を含めた自分や舞台上を、俯瞰して見ていたからこそなのだと公演を終えて気づきました。

 

思えば5年前は、これからの生き方を模索していた頃の出演。悲しみや怒りや諦めを濃く含んだ役どころだったこともあり、爪痕を残す!くらいの気持ちで挑んでいました。今回は、みんながこうするなら私はこうしよう、一体感やひとりの人間の中にある多面性を、8人の掛け合いによって表現できる面白さを感じながら、クリエイションできる楽しさと喜びで真っ直ぐ突き進んだような気がします。作・演出の大池さんからは、いつも安定感がありましたとお言葉をいただき、なるほど。自身の現在地も確かめることができました。

 

WSオーディションのとき。大池さんの表現の捉え方やフィードバックは観点が面白いし、為になるし、これは絶対に参加したいなぁと思っていて。日常生活に戻った今も、大池さんが言ってたのはこういうことか!と気づくこともあり、些細なあれこれを取りこぼさない人なんだなと改めて感じてます。もっともっと、ご一緒にクリエイションしてみたいです。

キャストのみなさんも、毎回の稽古でアイデアがどんどん出てくるし、あれこれと試していく姿が印象的でした。明るくて面白くていい人たちで、このご時世、稽古場以外の交流も持てなかったけれど自然と仲が深まって。みんなと天馬くんになると、なんとも言えない安心感がありました。

友だちとも違う、同志とも違う本番直前にみんなが撮りためた写真を見ていると、懐かしくて切ない気持ちになります。

 

妊娠中でも出演する機会をいただけて、なにも手放さなくていいのだと、今じゃなきゃだめなんだ!と強く思ったときに叶えられることがあるのだなと、キラキラした気持ちでいっぱいです。そういえば劇中では、少年だった天馬くんは、大人になってから自転車で種子島まで行く決意をしていたなぁ。

 

今回、出演に向けて前向きに動いてくださったキラリふじみの皆様、大池さん、かなやんさん、スタッフの皆様、そして一緒に出演してくださったみなさま。

たくさんの人のおかげで、わたしは今ここにいる、なんて素晴らしくて有難いことなんだろう。

本当にありがとうございました!


☆狩野瑞樹さん














参加しての感想は、

まず、参加できてとても嬉しかったです。貴重な機会に恵まれました。稽古場のみなさんがとても暖かくて、毎日楽しく参加できました。ここまでリラックスして稽古に臨めることはあまりなかったので、新鮮でした。

1人の人間を8人で演じるということで、8人いるけどすべての会話が天馬君と誰か、もしくは天馬君どうしが喋っているという感じだったので、やっていて難しかったです。今までやってきた、登場人物同士で喋ることの方が楽で、今回ならではの苦戦をしたなと思っています。でもなにより皆さんの声や動きがとても素敵で、同じ天馬君をやっているけどそれぞれの天馬君が皆さんの中にいて、ほかの天馬君から影響を受け続けて芝居するのが本当に面白かったです。

またキラリふじみに訪れたいですし、今回関わった皆さんともまたどこかでお会いできたらいいなと思います、本当にありがとうございました。


★桜井由美子さん














まずは、コロナ禍にも関わらず、市民の演劇事業を開催してくださったキラリ財団に感謝いたします。

 中止、延期、縮小の自治体がほとんどの中、キラリは果敢に攻めているなあと感じました。「セブンスター」はひと筋の希望で、作品の内容や演出家のこともよく知らぬまま、とにかく応募せねばと書類を郵送しました。

 今回「朗読劇」とのことでしたが、ただの朗読で終わるはずはない、という確信に近い予感がありました。それは、昨年の「群読音楽劇 銀河鉄道の夜」が、「群読」のイメージから良い意味でかけ離れていたからです。とても新鮮で得難く楽しい経験ができ、キラリに大きな信頼感を持っていました。

 「ただの朗読ではない」との予感は当たりました。オーディションで演出の大池さんが、「動けるところは動いていきたい」とおっしゃったのです。

 稽古が始まってからは、驚くことばかり。7人の若者から私一人1~2世代歳がかけ離れていることにまず気付きました。8人で1人の若者を表現するのに、いったいどうやって調和させていくのでしょう。そして、初回に全体の三分の一ほどの演出がついてしまうスピード感。これは大池さんのプランがしっかりとできていたこと、参加者がすぐに指示通り動けたことから可能になったのだと思います。

 大池さんはとても素敵な演出家です。確固たる芯をお持ちと想像しますが、決して感情的になることなく、役者ときわめてフラットな土俵に立ち、指示をしたり話をしたりしてくれます。そして、それを体現する参加者の皆さんからも学べるところがたくさんありました。

こう書いてくるといかにも真面目一途にやってきたようですが・・・もちろん真剣にやってきましたが、実際はとにかく楽しかった!

今回の経験は、これから色々なところに生きてくるでしょう。

 また、キラリがこれからも新しい試みに挑戦して、市民を楽しませてくださいますよう、ぜひよろしくお願いします。



☆長田健生さん















たった2週間と短い期間でしたがとても楽しかったです。皆さんとても暖かくてとても、楽しい雰囲気で、演技をすることが出来ました!
台本があり、役がある、しかも、8人で同一人物を演じなければいけない。台本ありの演劇が初めてな僕にとってとても難しいものでした。でも、本番にまで、作品を作り上げられたのは、皆さんの、優しさのおかげだと思います。
自分は、今回のセブンスターで、自分がまだまだなことを気づけました。今回初めて演技というものに初めて向き合って、演技の難しさと奥深さをしれました。そして、自分の演技が、まだまだなこともしれました。なので、ここからさらに演技を上手くなれるように、勉強していきたいと、セブンスターと、演者の皆さんが気づかせてくれました。

とても、楽しかったです。また、皆さんに会える日を楽しみにしています。ありがとうございました!



★檜山明音さん














はじめての舞台ということで、表現の仕方をはじめ分からないことが多くありましたが、どなたも快く優しくたくさんのことを教えてくださり、大変勉強になりました。非常に温かい雰囲気で、皆で作品を作っていくという過程がとても楽しく面白かったです。

 私は夢を諦めたり、安定を求めたりというところがあり、作品や参加者の皆さんと接する中で、自分の人生に本気になれていないことに気付かされました。天馬が種子島を再び目指したように、私も自分自身の人生を見つめ直し、何か目標や本気になれることを見つけたいです。

 最後に、自分の好きなことに本気で取り組んでいる参加者の皆さんを尊敬しています。私も役者の道を志したいと思うほどに、皆さんに心を動かされました。ありがとうございました。


☆宝保里実さん



今回の作品に参加できて、本当に良かったと思っております。

1人芝居を8人で演じる中で、大池さんの演出の「周りを見る開けた集中力」というのが印象に残っています。

自分だけに閉じこもらず、身の回りのことを無視せず受け入れること・開いた身体でいることを考えるのは、自分にとって実りのある機会になりました。

最後まで前向きに作品に取り組めたのは、関係者の皆さまのあたたかさと真摯な姿勢、そして何よりキラリふじみのこの上なく良い環境があってのことだったと思います。

舞台芸術は、出演者やスタッフ、劇場、そしてお客様と繋がり合って初めて成り立つということを改めて痛感しました。

自分としても忘れられない作品であり、とにかく楽しい日々でした。ありがとうございました。


★松尾玲香さん



この度は市民と創る朗読劇「セブンスター」に参加させて頂き誠にありがとうございました。今回の公演は稽古からとても楽しく、実は1ヶ月くらい稽古してたんじゃないかと思うくらい濃密な時間でした。

それもひとえに、温かい座組、贅沢な創作環境、素敵な作品、そしてキラリ☆ふじみのスタッフの方々の支えがあったからこそだと思います。

キラリ☆ふじみには本当に素敵な人ばかりが集っていました。こんな素敵な場所だからこそ多くの人に愛され、地域に根ざした芸術の場になっているのだなと実感しました。

キラキラとした素敵な時間と出会いをありがとうございました!


★★★

出演者の方からも、たくさんの素敵な感想をいただきました。
一つの作品を、一人の人物を全員で創り上げたことをぜひ忘れずにいてください!

またキラリでお待ちしてます!!!


市民と創る朗読劇『セブンスター』の稽古場レポート
キラリふじみ 事業担当 安藤あゆみ



『セブンスター』参加の感想☆彡 スタッフ編

 市民と創る朗読劇『セブンスター』 公演から1週間が経ちました。


キラリふじみでの2週間の製作・公演を終えた参加者から感想を募りましたので、ご紹介したいと思います!まずはスタッフ参加の方々から!


★照明スタッフ参加 西川江里さん



照明の仕込みから本番までの仕事内容がよくわかりました。

普通は裏方スタッフの仕事など見せて貰える機会などないので、大変貴重な体験でした。

私は、台詞や音楽に合わせて照明の切り替えスイッチを押させて頂きました。

仕込んだ沢山のライトの中から、どのライトを、どのくらいの明るさで、どう組み合わせるのか。場面の展開にピッタリくる照明をチョイスする作業は、センスが要求される神業!プロフェッショナルな作業です。
私のスイッチを押すタイミングと、演出、役者の台詞、仕上がりに向け変わっていく動きに、本番ギリギリまで修正作業を続け、これで良しと満足することなく、常に上を目指し続けていらっしゃる職人業を目の当たりにし、見えないところで尽力されている皆さんに支えられてこその舞台なのだと痛感しました。
今回、このような貴重な体験ができる機会を与えてくださったキラリに感謝しております。
有難うございました。


☆音響スタッフ参加 松澤秀希さん



憧れていた大池さんの作品に出演できなかったのは、ちょつと残念だけど劇が出来上がっていくいく様を見られたのは、面白かったし、嬉しかったです。

夢の時間をありがとう!


★音響スタッフ参加 山﨑早苗さん















「セブンスター」では公募の音響スタッフとして参加しました。

私は演劇だと役者で参加することばかりで、音響は全くの未経験者。曲のボリュームを上げ下げするフェーダーを触れたのも今回が初めてでした。


劇中では5つの曲を流しました。音楽を再生・停止するに加えて、音を大きくしたり小さくしたりする速さやテンポ、役者の所作や台詞キッカケ、シーンの盛り上がりや役者の呼吸や間合いも感じながら、フェーダーを操るのは本当に難しかったです。

なので、音響チームは稽古集合時間の1時間前によく集まり、それぞれ個人練習を重ねつつ特訓の日々・・・

まさに音響について右も左も分からない私達だったのですが、音響の高橋さんには、私達の練習にも熱心に付き合ってご指導くださり、大変心強かったです。本当にありがとうございました!

お陰さまで本番ではもちろん!緊張はしましたが、すごく集中して音響操作をやり遂げることができました。

稽古しながら公演が近づくにつれ、主人公の大隅天馬くん達がどんどん可愛らしく、切なく、頼もしく、愛おしくなって、、2週間の短い稽古でしたが本当に充実した毎日を送れて楽しかったです。ありがとうござました!!


☆演出助手スタッフ参加 池嶋敏行さん




演劇のすばらしさを実感した二週間でした。
キャストの進捗状況見ながら優しく声を掛ける日々の稽古は、まさに薄い紙を置き重ねて一冊の本を作るような集中力を要求されるハードな作業でありながらも楽しさも忘れず笑いもあり。しかしこだわりには妥協せず確実に伝えて、自身の脳内にある世界を芝居として着実に組み上げていく演出家の手腕に魅了されました。
またキャストの8人が素敵で「出してもいいよね・出しちゃうからね~~」と隠し切れない個性を徐々に発光させていったのをまじかに見れて楽しかったです。舞台を作り上げる緊張を共にできる仲間の輪にいる自分がとても幸せでした。キラリの皆様には感謝しかありません。

★演出助手スタッフ参加 原田悦子さん














泣かないで~恋人よ~

同じフレーズがくるくる頭の中を回っている。

祭りの終わった後の、火照った体の熱が、ゆっくりと溶けていく。

達成感と寂しさが同時に襲ってくる。

こうしてはいられない。次の祭りの準備を始めなければ…

いつ花火を上げる?どんな神輿を作る?それを誰と担ぐ?

祭りの後はいつもこうだ。

日常に戻ってきたはずなのにもう次の祭りのことを考えている。

もっとまっとうに生きなければいけないのに、そんなに沢山残り時間がある訳でもないのだから…

でも忘れていた祭りの味をここで思い出してしまったのだからもうどうすることもできない。

責任取ってよ  キラリさん!


★★★


たくさんの素敵な感想をいただきました。

普段見えづらいスタッフの仕事のことをり、体験していただいたことで、今後舞台作品の楽しみ方がもっと広がると良いなと思います!


この度はご参加ありがとうございました!








2021年10月19日火曜日

市民と創る朗読劇『セブンスター』

 10月17日(日)

市民と創る朗読劇『セブンスター』公演当日でした。


朝の集合からは多少そわそわとしていたものの、いつも通り楽し気な雰囲気でした。


歌を歌うアップを少しだけして、全員のコンディションを確かめました。


11時開演は準備の時間もあっという間。

すぐに開場時間になり、気がつくと、1ステージ目の幕が上がっていました。

2週間にわたって創ってきたものをすべてこの2ステージに乗せていきます。


稽古と同じく、もしくはそれ以上に生き生きと演じる参加者たち。

本番は雨模様にも関わらず、多くのお客様にご覧いただきました。




スタッフ陣も、照明の西川さんは2ステージ、音響の山﨑さん、松澤さんは1ステージずつ。無事にオペレートが終わりました。
本番中は近くでは見れなかったものの、ずっと座学や練習をしてきた成果が本番に発揮されたようです。

そしてあたたかな拍手とともに、あっという間の2ステージが幕を下ろしました。



ご来場くださったお客様、誠にありがとうございました。


終演後…

打ち上げなどはできませんでしたが、関係者のみなさまへキラリよりささやかなプレゼント。



劇中に出てきたカップラーメンと、富士見市内のカフェTumugiさんのコーヒーです。

皆様ご参加ありがとうございました!!



参加者とアーティストが2週間かけて作り上げた朗読劇は、稽古場から本番までずっと充実した時間が流れていました。お客様を初め、すべての関係者の皆様が“市民と創る朗読劇『セブンスター』”をあたたかな作品へと導いてくださいました。

本当にありがとうございました。


次回から、参加者からいただいた感想をご紹介していきたいと思います。

どうぞ以前のレポートと併せてお楽しみください。

2021年10月16日土曜日

本番前日! インタビュー☆演出助手のお二人!池嶋さん・原田さん

いよいよ 本番前日です。


本日は最終稽古日で、夜には本番通りの通し稽古「ゲネプロ」を控えています。

本番が近づくにつれて緊張も高まる参加者たちですが、大池さんはよく稽古場で「緊張と仲良くなりましょう」と言っています。


出演者の舞台に立つ緊張、

スタッフの音響・照明の操作をする緊張、

演出助手の一番近くで一緒に創ってきたものを見届ける緊張。


どれも演劇や舞台作品ならではの、他では味わえない素敵な緊張です。

本日の稽古場はそんな緊張感に溢れ、けどいつも通り和気あいあいと楽しい稽古場でした。



クライマックスシーンの返し稽古の様子です。

本番間近ということでマスクを外しての稽古。

今まで見えなかった出演者の表情が見えると、急に色々なものが今までよりさらに伝わるような気がしました。


もちろんどのシーンもとても素敵ですが、クライマックスシーンは心を掴まれてしまいます。





こちらはゲネプロ前に、各々過ごす参加者たち。
予約を確認したり、ホール内でアップをしたり、ほんとうに居心地のいい座組になりました。

そしてゲネプロです。
ゲネプロは写真はないのですが、関係者のお客様も少しだけ入り、より緊張が高まりました。

無事ゲネプロが終わってからは、大池さんのフィードバック。
最後まで修正できることはとことん演出がついていきます。


参加者も皆、最後の最後までお芝居を追求し、明日の本番に備えました。

ここまで毎日、とても濃い稽古の時間を過ごしてきました。
明日はそれを舞台上ですべて表現します。

たった2ステージですが、参加者全員で創り紡ぎあげてきた物語を、楽しみたいと思います。

明日は本番!


参加者インタビュー★★★

最後にインタビューにお答えいただいたのは演出助手で参加の原田さん・池嶋さんです。

まずは原田さんにお話しを聞いてみます!

演出助手で参加の原田悦子(はらだえつこ)さんです!


Qどうしてこの『セブンスター』の募集を知り、応募しようと思ったのですか?
原田さん「私は三芳町に住んでいるのでなかなかそういう情報は入ってこないのですが、たまたまポスト投函されていたチラシを見て。前々から、市民の朗読劇があるというのは知っていて、すごいなと思っていました。いつか出てみたいと思っていたので応募しました」

原田さんはキャストオーディションも受けてくださっていました。
もともと舞台作品や宝塚が好きだという原田さんは、舞台の見方もベテランです。

スタッフの中でも演出助手を選んだ理由を「プロのアーティストの方が市民の人とどのように作品を創っていくのか見届けたいと思い、演出助手をやってみようと思いました」
と話してくださいました。

Q大池さんの演出を観ていてどう感じますか?
原田さん「演劇の現場で、プロの方同士とプロの方がアマチュアを指導しながら創っていくのは別物だなと思っていました。でも大池さんは市民の方とやることも多い方だと知って、実際に現場を見て流石だなと思いました。得に、1人芝居を8人でどうやってやるのだろうと思っていたのですが、実際に見てみて、その発想力は素晴らしいなと思いました」

Qおすすめのシーンはありますか?
原田さん「歌を歌うシーンですね。せっかくみんなで歌うのだからもっとテンションがあがったらもっといいなと思います。生歌なのがやはりとてもいいので」

舞台を見る視点も鋭い原田さん。

稽古では、代役の方の台詞を読んだり、変更箇所を控えたり、

また舞台美術で使用する、光る地球儀をもってきてくださり、いたるところでセンスが光りました。


次にもう一人の演出助手、池嶋さんにお話をお伺いしました!


池嶋敏行(いけじまとしゆき)さん。

最初から演出助手での参加を強く希望されていた池嶋さん。

実際に参加してみてどうだったのでしょうか。


Qどうしてこの『セブンスター』に演出助手として参加しようと思ったのですか?

池嶋さん「まず募集を広報で知って、1人芝居を朗読劇にするってどういうことだ?と疑問に思いました。どのように立ち上げていくのかとても気になって、やはり演出の一番近くでつぶさに過程を見ていける演出助手がいいんじゃないかと思って応募しました。実際、思っていた以上にいい経験になりました」


Q演出助手の面白いところはどこですか?

池嶋さん「やっぱり、一番近くで作品を見れることでしたね!一枚一枚紙をのせていくように創っていくんだなぁと見ていて思いました。演出がとても丁寧で、ここまでできたから、次に演出をつける…という組み上げ方も流石です」


演出助手をやって「とても勉強になった。納得した」という池嶋さん。


池嶋さん「最初は1人芝居を8人でやったらダメになってしまうと思ってたんですが、台詞の振り分け方を聞いて、ああそういうことかと思いました。参加者の皆さんには「見ていて飽きるでしょ」「眠くなるでしょ」と言われるんですが全くそんなことはなく。一緒に芝居をしているような興奮があります。みんなが少しずつ仕上がっていくのを見れてよかった。8人のチームワークはすごいです。間近で見れて本当に良かった。演劇ってすげえなぁって」


Q意気込みはありますか?

池嶋さん「意気込みはないです!お客さんが観てどうとるのか気になります。そこにいない誰かに向かって話すとき、戸惑う人もいるかもしれませんが、そのもやもやもこの演劇の魅力だと思うので、観終わった人の話を聞いてみたいですね。あとでお酒でも見ながら聞けたら最高です」


演出助手のお二人の存在は座組になくてはならないものでした。

本番も誰よりも一緒にやってきたおふたりが見守ってくれます!

お二人とも、ありがとうございました!


キラリふじみ 事業担当 安藤あゆみ


2021年10月15日金曜日

本稽古10日目!本番まであと2日!インタビュー☆赤松さん☆彡


 本日は本稽古10日目…もう明後日は本番です。

照明がさらにパワーアップし、どんどんかっこよくなる舞台です。






















いつもの単語回しゲームから、そのルートに沿ってこんどは何かを投げて回すというウォーミングアップをしました。
常に誰に投げるのか、誰からくるのか…
単語は3種類だったので、参加者たちの円の中をボールが3ルートで回ります。
大盛り上がりしてましたがなかなか難しそうでした。


稽古の初めに大池さんが「舞台上で今何が起こっているか、色々なところをすべて見ていきましょう」と言いました。

ウォーミングアップで、色々なことが同時に起きているのを体感した参加者たち。

今度はそれを舞台上でできるように。

8人で一緒に一つの物語を動かしていることを、余すことなく把握できるように。


そうして10日目の本稽古がスタートしました。



舞台上の皆さんの集中力がグンと上がった気がします。

何度も同じシーンを練習しますが、一回一回真剣に、新鮮に取り組んでくれる出演者たちです。



今日は音響オペレート中の山﨑さんもこっそりパチリ。

耳で聞いたり、頭で想像する音楽の盛り上がりを、実際フェーダーを通してやろうとするとなかなか難しそうです。



もっと楽しく、もっと面白く…

既にとても面白い作品になっていますが、まだまだ演出はついていきます。

きっと本番にはさらに見応えがある作品になります。

出演者も、スタッフも、1分1秒無駄にせず取り組んでいます。



通し稽古も無事終わり、

明日は最終稽古日です。

なんだかずっと稽古し続けられそうな、ずっとレベルアップが止まらないように思える稽古場でしたが、本番は来るんですね。

既にたくさんの方にご予約いただいております。

お客さまが観て、きっとその時にもっと素敵になるこの『セブンスター』に、どうぞご期待ください。


参加者インタビュー☆彡★★

いよいよ本番間近になってまいりました。

さて今回ご紹介するのは、出演者の赤松真治(あかまつしんじ)さん

 


舞台上で絶対的な信頼感を発揮する魅力的な俳優さんです!

いつも笑顔で創作に対して真摯な赤松さんに質問してみました!

 

Qどうしてこの『セブンスター』に応募したのですか?

赤松さん「キラリふじみの芸術監督で、この朗読劇の監修もされている田上豊さんに勧めていただいたのがきっかけで、オーディションに応募しました。田上さんは、私が高校生の時に、全国高校総合文化祭茨城大会(いばらき総文2014)の総合開会式で構成劇というものに参加したときに田上さんが演出で携わってくださっていました。」

 

Q『セブンスター』の稽古が始まってそろそろ2週間ですが、稽古はいかがですか?

赤松さん「日に日に参加者の方々の魅力が増していくというか、こんな素敵なところがあるのか思うことがどんどん増えてきて、稽古を見ている時も、休憩時間とかにみんなと話しているときもずっと楽しいですね。それを毎日楽しみにしています。」

 


Q作・演出の大池容子さんの印象は?

赤松さん「なんというか、逃げない人だなっていう印象です。僕も以前演出をやっていた時期があるのですが、細かい部分やこれは伝えなくていいかと思ったりすることがあったりしました。大池さんは作品を創作するうえで、そういう部分から逃げずに向き合ってくださっているんだなと感じています。」

 

Qご自身のお気に入りのシーンを教えてください

赤松さん「私がたばこを吸うところですかね()

 

Q最後に、今回の市民と創る朗読劇『セブンスター』の魅力は何ですか?

赤松さん「いっぱいあって困りますね()まあ、楽しくやっているというところですかね。楽しいシーンが多いのがすごく魅力だと思います。

楽しくやっているシーンって観てくださる皆さんも楽しくなると思うんですよ。

過ごしてきた時間とか年齢とかいろんなものが違う人たちが、同じ舞台の上に立って作品を上演するそれもすごく魅力だと思います。」

 


市民と創る朗読劇『セブンスター』の魅力を笑顔で語ってくださいました。

赤松さんの存在感のある演技をどうぞお楽しみに!


キラリふじみ 事業担当 安藤あゆみ

インタビュー 河﨑正太郎


2021年10月14日木曜日

9日目!!本稽古!! インタビュー☆彡★狩野さん☆☆

 本稽古9日目です!!


2日ぶりに集まった参加者たち。

なんだかすごく久しぶりな気がしてしまいます。

2日間のお休みで、体力も回復できたでしょうか。今日からは、お昼から夜まで長めの稽古で作品を仕上げていきます。


ウォーミングアップは久しぶりに単語回しゲームをしました。

今日はブランドの名前、一発ギャグ、お土産の名前などが回りました。

久しぶりの挑戦と、単語の複雑さも相まって苦戦していましたが、常に笑いの絶えない楽しいアップとなりました。


稽古はもう本番仕様に近づいています。

客席が組まれ、照明もばっちりです。



稽古初日に比べ、いろいろな要素が加わり、舞台上がすでにドラマチックです。
ここに稽古を重ねてきた出演者が立つことで、物語が始まるんですね。


↑稽古初日の舞台




舞台で使う機材のセッティングもすっかり仕事の一環となった音響班。
稽古初日からずっと、出演者よりも早く来ていろいろと準備してくれています。頼もしい。



照明が入るため稽古中の客席は暗くなります。
音響・照明ブースの様子です。かっこいいですね。


稽古も大詰め。
ここまで作り上げてきたものをさらに楽しくパワーアップしていく大池さんの演出。

稽古の初日からずっと、集中力が切れない稽古場です。
参加者たちの力もありますが、大池さんの創る稽古場と作品は、ぎゅっと人の心を捕まえるようなそんな印象があります。




休憩中の皆さんもパチリ。






各々、練習したり、長めの休憩ではしっかり休んだり、話したり。

すごくのびのびとしたいい座組です。

こちらは休憩中ではないのですが、ずっと載せるタイミングをうかがっていた、
出演者 宝保さんの素敵な一枚。↓

ごそごそ。
実はこちらも、お芝居の中で登場するかもしれません…!


参加者は皆「稽古が楽しい」と話してくれます。
見ていてもずっとその様子が伝わります。その楽しさが、もっともっと作品に乗っていくように、最後の稽古、本番まで走り抜けましょう!



参加者インタビュー☆★…☆彡

本日は出演者の狩野瑞樹(かのみずき)さんにお話をお伺いしました!

大学2年生で、大学でも演劇を学んでいるという狩野さん。
不思議な空気感が漂う、目で追ってしまうような役者さんです。

Qどうして『セブンスター』のオーディションを受けようと思ったんですか?
狩野さん「見つけたのはTwitterですね。リツイートで回ってきました。「うさぎストライプ」の作品は直接は見たことなかったんですが、高校演劇サミットでお世話になった照明のスタッフさんが、うさぎストライプの照明をよくやっている方で、名前を知っていました。なので、脚本を買って読んだり、映像を観たりはしていて。そして今回の『セブンスター』で、大池さんが作・演出ということで受けてみようと思いました」

役者志望で、さらに脚本も書いているという狩野さん。
今回キラリふじみに初めて訪れてくれました。

Qキラリふじみについてなにか印象はありますか?
狩野さん「素敵なところだなあと思います。地域の人たちが、すぐそこを散歩していたり、
用はなくてもただ来ていたり、地域に根差した場所なのかなと思います」



大変うれしいです。ありがとうございます!
地域の方にも狩野さんのお芝居をぜひご覧いただきたいですね。

作品についても聞いてみました。

Q『セブンスター』主人公、大隅天馬について「自分と似てるな」と思うところはありますか?
狩野さん「うーん…夢に対して完全にあきらめがつかないところがあるじゃないですか。自分にも多々あるなって思います。演劇が好きだけど、充分にやれていない人の多くもそう思っているんじゃないでしょうか」

Q今回『セブンスター』でも扱っている“宇宙”について、何か参考にしたものはありますか?
狩野さん「ISS(国際宇宙ステーション)や“きぼう”の中を散歩するような動画を観ました。あとは、ロケットの打ち上げ映像とか。予習のために見なくちゃというよりは、やってたら見たくなって見てしまいました。あとは宝保さんが見て、すごく面白かったと言っていた『ゼログラビティ』はすぐ見ましたね』


Q最後に想いをどうぞ!
狩野さん「複数人で1人を演じるのは難しいですが、そこにみんなで説得力を持たせられたらと思います。でもとにかく、観ている人に楽しんでもらえたらいいなと思います」

狩野さん、ありがとうございました!

キラリふじみ 事業担当 安藤あゆみ